生花のレインボーローズをプリザーブドフラワーにとの依頼で作ったガラスアレンジメント

Rainbow rose

レインボーローズ( Rainbow rose)とは、白バラを特殊な技術で染色し、一枚まい一枚まいの花びらの色が違う七色のバラの事です。

オランダのハッピーカラーズ社が生産元で、国際パテントという国際特許が取得されている為、作り方などは非公開ですし、輸入のみの流通になりますので、希少性の高いバラです。

そのレインボーローズをプリザーブド加工して欲しいとの依頼を受けて、ガラスアレンジに仕上げてみました

が! しかし・・・

かなり苦労しました。

ちょっと、お話が横道にソレますが

「頂いたお花を保存出来るように加工して」との依頼

頂いたお花をプリザーブド加工して欲しいと言うご依頼やお問い合せはとても多いです。

一番多いのは、ブライダルブーケ。

その次は、彼や大切な方、大好きな芸能人からもらった等
どうしても、そのお花を残したい場合。

「思い出を残しておきたい、大切な人からの贈り物を保存したい」

お気持ちがよくわかるだけに、何とかして差し上げたいと思うのですが
プリザーブド加工やドライ加工、押し花にするなど、加工して保存する場合は
お花の鮮度が一番なのです。

ウエディングブーケとして利用されたお花は
そのお式の時に一番いい状態になるように
計算されて花が準備されます。

同じように、花束にしたり、アレンジメンとして
プレゼントされたお花も、
その時に一番綺麗になるように焦点を合わせてあります。

なので、その後にプリザーブド加工するとなると
切り取られた瞬間から、劣化を始めるお花は
その時点で、かなり傷んでいる場合が多く、
(目には綺麗に見えても、細胞レベルで痛みがあります)
また、当店へ送られて来る日数も合わせると尚更なのです。

ウエディングブーケを加工される所は
気候が暑い時期は特に、その時のお花、そのものは痛みで使えない場合が多く、
代替えのお花を用意されて、加工するといいます

このような事情から、お花をお預かりして加工する事は
綺麗な仕上がりも望めない事もあり、
それなのに、コストはかかるので、高く付いてしまい、
あまりオススメできない事をお話する場合が多いのですが

「それでもいいので、何とかして」
と言う事になれば、何とかせねば!となるのです

で、

このレインボーローズもそんなこんなで取り掛かったのですが・・・

「レインボーローズ」を加工しました。

さっきも言うように、輸入のみの流通のバラなので
切り取られてからの時間が国内産のバラよりも長く経ってしまっていて
それをプレゼントされて→しばらく鑑賞→こちらへ発送の後なものだから
ま〜 傷んでいました。

ほとんどが使えない状態、、、とほほ、、、

それでも、何とか使えそうなお花を選び、加工開始しました。

通常の白のプリザーブドローズを利用してレインボーローズにする場合は
赤、青、黄色の3つの色液に、お花の3分の1ずつの部分を回しながら染めていきます。
混ざり合った所がまた色を出すと言う感じでレインボーになりますが、

生花のレインボーローズの場合は、色液にお花を浸けて、茎から液を吸い上げさせて色を付けますので、
もともとの作り方がまったく違います。

なので、軽くホワイトニングして一度、色が抜けてから着色となるので
かなり、ぼやけた色に上がるかなと思っていましたが結構、色は残って仕上がりました。

それでも、乾燥をいれると、発色が悪い部分が多かったのと
額がもたなかったので、一旦、花びらを一枚、一枚、外して、接着し、
それから、また染色し、仕上げました。

めちゃめちゃ、喜んで頂いたので、苦労も吹き飛びますが

う〜ん

個人的には・・・・・・

そんなに沢山の色でなくとも・・・・・・ボソッ

Rainbow rose

この記事を書いた人

これまで30年以上お花屋をやっておりましたが、10年前に閉店し今は第二の人生を謳歌中。これまで培ってきた経験からお花に関する情報を掲載しています。写真を撮ったり、WEBサイトを制作したりするのが大好きです。

フラワー装飾一級技能士
Photoshop・Illustrator・Webクリエイター 各エキスパート1級
介護福祉士

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